この衝撃は、プライスレス―２０１１年アメリカの旅①

事件は出発日の深夜二時に起きた。
やっと荷造り終わって、そろそろ寝ておこうかというタイミングでメールが一通。
インターネットで手配しておいたグランドキャニオン日帰りツアーの会社から。
「オバマ大統領が急遽遊説に来るため、大統領専用機が到着予定の９時から１１時は飛行機の発着が制限され、当該ツアーは中止せざるを得なくなり・・・（略）」

んなぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！？

と。幕を開けたアメリカ旅行。


毎年恒例、母との海外旅行。
プランニング担当がぼくでお財布担当が母ｗ
が、今年はどこに行くかの選定に悩みました。
ぼくも母も特に「ここに行きたい！」というのがなかったので。ついでに少々事情があり、出来れば旅程は４日か５日が望ましかったのです。
と、なると、アジアあたりしかないのですが、中国は母が嫌がり、韓国は二人して「興味ない（てか、日本でたいがい食べられるし手に入るし･･･）」。
・・・・となると四五日で行ける海外無い・・・！
国内でも、と母は言ったのですが、そこはぼくが海外に行きたかったのです。
そんなわけでプランニング当初、ぼくの部屋には旅行会社のパンフレットがヨーロッパ以外（ヨーロッパだとどうしても６日以上の旅程を読まなくてはならない為）ほぼそろっていたのでした。
結果。

あ、グランドキャニオン行きたい。

これを起点に再びパンフレットを読み返し、旅行会社Ｋのプランで行く事にしたのでした。

なのでっ！！！
エアフォースワンが来るから、グランドキャニオン行けませんてのは、はっきり言って今回の旅行の根本がぼっきり折れてしまう事態だったのです！
あわててメールを飛ばし、食い下がって、なんとか一便だけ催行されたグランドキャニオン日帰りツアーに参加する事が出来たのでした。


と、言うことを何とかなった当時、ツィッターで呟こうとして「あ、でも、オバマさんが来る事、べらべら漏らしたらセキュリティに関わるかな？」とやめて、こうやって事後に笑い話としているのに・・・日本に帰って見たニュースでどっかの管制官がエアフォースワンの航行計画をブログにアップとか・・・orz
常識が無いヒトってコワイワー

旅程は結果、六日間。ラスベガス二泊と、カリフォルニアのディズニーリゾート（アナハイム二泊）。
グランドキャニオンには行きたいけどラスベガスには特に興味なく、ロスからもグランドキャニオンへのツアーあるけれど、ロサンゼルスにもあまり興味なかったからｗ値段といろいろ相談した結果、このような二都市への旅行となりました。一応、旅行日程を見て、せっかくなのでざっくり見て回れそうなロサンゼルス市内観光をオプションで付けておきました（３５００円也）。
グランドキャニオンのツアーは（ぼくは免許持っておらず、母上様もスーパーペーパードライバーなのでレンタカーという選択肢はありえないのである）、まず観光ガイドブックを読み、やはり、現地旅行会社みたいなのが催行してるツアーがありそうなので、そちらを探して手配。もともとのツアーにオプションで付けるより、円高も手伝って一万円近く安く手配が出来ました。この考え方は昨年シンガポール旅行の際に考え付いたのです。

飛行機は成田－ロサンゼルスがシンガポール航空。ロスで乗り継ぎ、アメリカ国内線はＵＳエアウェイズ。
ＳＱは乗ってみたかったので、ちょうどよかった！乗り継ぎは初めてだったので、結構どきどき。日本で下調べかなりして、あとは「空港職員はみんな親切」と信じる事にして出発しましたｗ
成田－ロス間は往復エアバス３８０でした！噂のｗ総二階建て飛行機。うーむ。この二階席に乗ってみたい。エコノミー席あるようだし・・・・・・・・・・・値段違うのかな。

中はこんな感じ。
照明はＬＥＤで、フェードアウトで色が変わります。窓も結構大きい。新しい機体って感じがします。

離陸してから二時間ほどで機内食登場（時間的には夕ご飯）。
選択はいわゆるひとつの「ビーフorフィッシュ」ではなく、和食かインターナショナルか（たぶん東京路線だからだろうけど）。母と共に二人とも和食には心惹かれなかったのでｗインターナショナル。大体二人でメニュー分けて食べ比べするんだけど、今回はそれがありませんでした。

インターナショナルのメインは「牛の赤ワイン煮込み」。
ドリンクで白ワインもらいましたが、これはいまひとつ・・・（オーストラリア行ったときのカンタスの白は美味しかったのになぁ・・・）。でもご飯は珍しく美味しかったです。
デザートはハーゲンダッツｗ

なによりカトラリーがプラスチックではありません！しかもマークが入ってる。

おぉー（←そんなところでテンション上がるな）。でもこれだと、お持ち帰りしちゃあ、やっぱり、だめ、だよね？ｗ
ご飯が終わると、時差調整もかねてなのか、シェードを閉めて、照明が落ちてお休みタイム。ちゃんとお休みグッズ（歯ブラシと靴下？のセット）が配られました。ジバンシィですわ・・・・
が。
寝れない・・・・ｗうーむ。一応寝不足にしておいたんだけどなぁ。
仕方ないので、映画を見てました。かなり最新の作品までリストに入っていてびっくり。『うさぎドロップ』とか。ぼくは『忍たま乱太郎』見てました。存外面白くて、吹いたシーンも結構ありましたｗてか、山田先生の再現率の半端なさｗｗｗｗｗ
と、気になってた作品でもある『星を追う子ども』。これもなかなか面白かったです。

で。
二本も映画見ちゃったので、寝ておかないとやばいなぁ・・・と一応寝る体勢に。
ちょろっとは寝れました。

起きたら、機内も少しずつ照明が明るくなっていき、朝ごはん（にあたる二回目の機内食）。これまた片方のメニューはそそられず、二人とも同じチョイスになってしまいました。

とはいえ、この手前のが白身魚のすり身っぽいのにタマゴソース（・・・なんて名前か忘れました・・・マヨネーズの温かいのみたいなの←わかりづらっ）。これが美味しかったー！日本積み込みの二回の機内食はどちらも美味しかったです（てことはロス積み込みの帰りの便は・・・それはまた後ほどｗ）。
機内も完全に明るくなったのでシェードを明けると、
え？もう陸地の上っ！？

結構びっくりしました。
だというのに、着陸まで一時間ほど掛かりました。
アメリカ広い・・・・・・・・・
着陸してから駐機場まではなぜか牽引。飛行機が大きいから小回りがきかないんだろうか・・・・・・・？理由知っている方いらっしゃったら教えてくださいｗ

現地時刻十三時半ごろに、無事、ロサンゼルス空港に降り立つ事が出来ました。
さて、入国審査です。
ですよっ
ところがどっこいっ
入国審査係員さんたちがランチ休憩の入れ替えの為ｗ「こちらに並んでくださいｉｎＥｎｇｌｉｓｈ」と誘導されて並びなおすところ並びなおすところ、係員さんが居なくなる！ｗｗｗｗ入れ替わりでやってきた係員さんは、ぼくたちがどれだけ行列で「はよ仕事始めてーやー」と眺めていても時間になるまで仕事を始めない！ｗｗｗｗ後ろにいたビジネスマンなおじさんは「これがアメリカってのはわかるんだけどさぁー」と諦めてるんだか、キレてるんだかｗ
キレてたようで、自分が審査のときになかなか仕事始めなかった係員さんにクレームつけてました。
うーん、たぶん文句言うだけ無駄だと思うんだけどねっｗｗｗ
ぼくらはその前から仕事してたでっかい黒人の係員さんで「さ、英語頑張らなきゃ」と気合入れていったら、すげぇ日本語の出来る面白いおにーさんで、ものすごく楽しく入国審査できましたｗ入国審査であんなに笑ったのははじめてかも。母は「ちゃん」呼ばわりでテンション上がるしｗ
無事なような無事じゃないような感じで無事にアメリカ入国を果たし、荷物もちゃんとピックアップして、お次は乗り継ぎ。乗り継ぎの荷物預けのところに行ったら、行き先確認されず（いや、してたのかもしれないけど）「そこに置いておいて」的なノリで終了。
さ、乗り継ぐぞーとゲートを出たら、出口。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・？
乗り継ぎのターミナル、どこ？
慌てていろいろ調べると、シャトルバスで行くらしい。・・・・そんなに広いのか。
ターミナル七つもあるし。国際線含めて八つのターミナル。・・・・・・・・広いなｗ
てか。そんなに離れてるのにここで荷物預けて行ってほんとに大丈夫なのか？
などなど、怒涛のように不安が押し寄せてくる、が、まぁ、なるようにしかならんでしょっ！
と、とりあえず、一番不安なグランドキャニオンツアーのリコンファームをせねばならない。もしオバマさんが来るのが早まってたりしたら、予約できたツアーも催行中止になる恐れがあったので、リコンファーム必ずしてくださいという連絡だったのだ。
ちなみにリコンファームも初めてするｗｗｗｗうあぁ
日本語対応の番号に電話。
「Ｈａｌｌｏ？」
ぬぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁΣ('△'lll)
「じゃ、じゃぱにーずぷりーず！」
何度かのやり取りの後、無事に日本語オペレータに繋がったんだけど、もう、心臓のバクバクさったらおねぇさん！こら！どこの誰ですか！日本語オペレータに繋がるとか嘘言った人！
おまけにシャトルバスの乗り場探すのに文字通り右往左往。
おかげで。
おなか減ったｗｗｗ

ターミナル内にあったマクドにてアップルキャラメルサンデー。一見甘そうですが、りんごが生りんごで、酸っぱめなので組み合わせとしてちょうどいい。日本のマックフルーリーくらいの分量があるサンデーなのですが、ぺろりｗ
ターミナル一個はあまり大きくないようなので、お土産っぽいもの見て、サンデー食べ終わったらやる事なし。乗るのはＵＳエアウェイズなのですがターミナルが同じだったＳｏｕｔｈ Ｗｅｓｔの機体の色が紫に赤で面白いなぁ、と眺めていたりしても・・・・すぐやる事がなくなってしまう。
なのに。
三十分のディレイorz（国内線のディレイはかなり多いらしい・・・）
なになに、なにがあったの！？ヒアリングも苦手なぼくにもわかるように教えてよ！
やっとやってきた飛行機に乗ろうとしたら、なにやらゾーンわけされていて（ビジネスとかエコノミーとかではなく、座席の列ごとに分かれていたようだ）その順番で入るのに、ぼくらは成田でついでにチェックインしてもらっていて、チケットにはゾーンが書いてない！わからない！そんなわけで一番最後の「オールパッセンジャー」と言われてからすごすご入ったのでした。
なんかもう、既に一杯旅し終わってる気分ｗｗ
ロサンゼルスからラスベガスまではおよそ一時間。座席は残念ながら真ん中だったのですが、ベガスの上空に来ると突然ぱぁーっと光が。
特にメインストリート、ストリップはキラキラしているのが降下中の機内からも見えます。
と、いうか、下調べしておいたからわかったんだけどストラスフィアタワーとかＭＧＭグランドホテルとか目立つ建物多い！
着いたら、そこはもう、完璧ラスベガスでしたｗ

噂には聞いていたけど、ほんとに空港にまでスロットマシンあるよー！

バゲッジクレームにもスロットマシンあるし、いろんなショーの広告やっててにぎやか。そして広いバゲッジクレーム。
ぽかーんとしながら送迎の車に乗せられてホテルへ。
約十分。
近っｗ

でかっｗ（調べて三千室レベルの大きさとは知ってたけど）
モンテカルロです。

端までが遠い・・・・・・・・

チェックインして、ひとまず荷物を部屋に置いて、晩御飯を食べに。
バフェ（日本でのビュッフェのことですな。時間無制限での食べ放題）とやらに行くことに。レストランに入るよりお得そうだし、気が楽だし（オーダーで英語使わなくていいからｗ）。
モンテカルロ内のバフェでも良かったけど、せっかく三軒隣に面白いホテルがあるからそちらへ行くことに。
そのホテルはルクソール。ピラミッド型のホテルのところです。

スフィンクスもいて、夜はピラミッドの頂上からビームを発してますｗｗｗｗｗ

ラスベガスの面白いところは、カジノもそうなのですが、それぞれのホテルにバフェもあって、コンセプトも値段も違ったりするので普通の旅行だと自分が泊まってるホテル以外にはいくことがないのが、ただホテルを見に行くとか、ご飯を食べに行くとかで他のホテルに入る事ができるという点。なかなか、ないですね。
ここにたどり着くのに徒歩で三十分近くかかってしまいました。
いや、たしかに「何このホテル？」とか見ていて、あまりサクサク歩いてなかったけれども、それにしても一軒がでかすぎ！遠い遠いｗｗｗｗ
ちなみにモンテカルロの隣はニューヨーク・ニューヨークといって自由の女神がいます。

ジェットコースターもあります←は？ｗ

ちなみにジェットコースターは１４ドルｗ
この、ニューヨーク・ニューヨークの向かいにシルクドゥ・ソレイユのＫＡを上演していて、タダでライオンが見れる（見にいけなかったけど！）ＭＧＭグランド。
ニューヨーク・ニューヨークの隣がアーサー王の物語コンセプトらしいエクスカリバーというホテルｗその向こうが目指すルクソール。
おなか減りすぎて母が不機嫌になる程度には遠かったｗｗｗ
ルクソールのバフェは地下（また、ここに下りる所を探すのに手間取ったｗ）。
タコスやらピザやらメキシカン、中華に和食もありました。野菜コーナーも充実。寿司もあってナゾな物を取ったらどうやら納豆。

納豆は好きなんだけど、なんか、納豆のような気がするカホリがするけどこれって納豆？レベルでそれから二度と取りませんでしたとさｗ
ドリンクはソフトドリンクはドリンクバー形式でアルコールだけ別料金（ドリンクバーに普通の水がなくて母がへこんでいた・・・。コーラとかばっかりだった）。店員さんに頼んでもいいけど、バーカウンターみたいなところでも頼めるのでメニュー見て気になってた「バドライトライム」なるものを飲んでみた。

コロナ？ｗ
バドワイザーのライト版にライムが入ってるわけだから・・・・まぁ・・・似てる？
若干食べすぎなくらいまで食べて、翌朝早いのでホテルへ帰りました。
ラスベガス着が遅れたのでこのとき既に２３時。だと言うのに、街には人が一杯。休前日の日本の繁華街くらいいます。


さて、これから帰って、お風呂に入って、果たして無事に朝５時半のピックアップに間に合うように起きられるのか！？

つづくｗ